【涙腺崩壊】 娘「誕生日がわからなかったので、今日送ることに 」思考が一時停止の状態が続いたが 壁にかかったカレンダーをみて 【感動】

【涙腺崩壊】 娘「誕生日がわからなかったので、今日送ることに 」思考が一時停止の状態が続いたが 壁にかかったカレンダーをみて 【感動】

 

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■見知らぬおじさん 私には妻がいたが、一人娘が1歳と2ヶ月のとき、離婚することになった。 酒癖の悪かった私は、暴力を振るうこともあり、幼い娘に危害が及ぼすことを恐れた妻が、子供を守るために選んだ道だった。 私は自分がしてしまったことを心から悔やんでいる。 そして今は、付き合いといえども酒は一滴も飲まないことにしている。 もちろん、だからといって「よりを戻してくれ」なんて言うつもりはないし、言える立場でもないことは、わかっている。 ただ、元妻と娘は幸せになってほしいと思う、その気持ちに嘘はなかった。 離婚するとき、私は妻と二つの約束をした。 ひとつは年に一度、娘の誕生日だけは会いに来てもいいということ。 もうひとつは、その時に自分が父親であるという事実を娘には明かさないこと。 それは私にとって、とても辛いことではあったが、娘にとってはそれが最良の選択であることも分かっている。 一緒に祝えるだけでも感謝しなければならない。 それ以来、娘の誕生日は、普段着ないスーツを着て、母子に会いに行った。 元妻は私のことを「遠い親戚のおじさん」と紹介した。 娘も冗談なのか、なんなのか、私のことを「見知らぬおじさん」と呼んだ。 娘は人見知りだったが、少しずつ打ち解けていって、三人で近所の公園に遊びに行くこともできた。 周りから見れば仲睦まじい家族に見えていたかも知れない。 それは私にとって何にも変えがたいほどの幸せな時間だった。 これが平凡な日常ならば、どれほど素晴らしいことだろうか。 年に一度の、この日のことを思うだけで、酒を遠ざけることができた。